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まとめ

中学校・高校での運動部活動の経験をもつことは、卒業後の組織的なスポーツ参加に、それを促進する方向で影響を与えていることが明らかになった。
また、卒業後の組織的なスポーツ活動への参加やその形態は、過去の運動部活動の経験の有無や退部経験の有無ばかりでなく、経験してきた運動部活動への意識の違いによっても異なっており、その意識の違いは、プレーや実力の評価、楽しさ、チームとしての機能、指導者、周囲の評価の5つの観点から検討することが可能である。

 

文献

1) 青木邦男:高校運動部員の部活継続と退部に影響する要因。体育学研究、34−1:89−100、1989。
2) 稲地裕昭、千駄忠至:中学生の運動部活動における退部に関する研究一退部因子の抽出と退部予測尺度の作成−。体育学研究、37−1:55−68、1992。
3) 猪俣公宏たち:チーム心理診断テスト(SPTT)の標準化、平成3年度日本オリンピック委員会スポーツ医・科学研究報告N0.?V、チームスポーツのメンタルマネージメントに関する研究−第2報−:7−20、1991。
4) 落合優:学校運動部員の部活動への意識とスポーツ継続意欲との関連。体育科学、24:66−74、1996。
5) Deci,E.L.(著)安藤延男ほか(訳):内発的動機づけ。誠信書房、1980。
6) 中央教育審議会:21世紀を展望した我が国の教育の在り方について(第一次答申)、1996。
7) 宮内孝知:中学校・高等学校における運動部の「望ましさ」に関する研究。体育科学、24:53−65、1996。

 

 

 

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